2025/03/25 17:19



2025年2月、インドネシア・スマランで、未来を担う子どもたちに向けた特別なワークショップを主催しました。テーマは、地球規模で深刻化する「環境問題」ですが、このワークショップが目指したのは、単なる知識の伝達ではありません。子どもたち一人ひとりが、自分自身の内側にある「守りたい自然環境」と「守りたい人」を考え、自主性を持ち未来への希望を育むことを目的としています。

ワークショップでは、まず、インドネシアが直面する環境問題の現状を伝えました。急速な経済発展を遂げるインドネシアでは、森林伐採、大気汚染、海洋プラスチック問題などが深刻化しています。例えば、ジャワ島における森林面積は、過去50年間で約50%も減少しており、都市部の大気汚染は、WHOの基準を大幅に超えるレベルに達しています。


次に、「自分にとって守りたい自然環境とは何か?」「守りたい人は誰か?」という問いかけを通じて、子どもたちは、普段は意識することのない、地球の未来、そして自分たちの未来について深く考える時間を持ちました。

子どもたちは、自分たちの未来が、地球全体の未来と深く繋がっていることを知り、真剣な表情で耳を傾けていました。最初は戸惑っていた子どもたちも、次第に自分の言葉で語り始めます。「僕が守りたいのは、近くの川。そこで遊ぶ魚たちを守りたい」「私が守りたいのは、家族。大好きな家族が、将来苦しまないようにしたい」など、言葉や絵は素朴でありながら、力強いメッセージを感じました。最後に、子どもたち一人ひとりが、未来への希望を込めたメッセージを発表しました。


環境問題と貧困の複雑な関係性について、世界的な視点から考える必要があります。例えば、気候変動の影響を最も受けるのは、貧困層であること。また、環境破壊や地球汚染が貧困と密接な関係があり、問題を深刻化させていること。そして、後世に多くの問題を残し、今なお、同じ社会システムからの脱却を果たせていないということ。

その大きく、すぐに終わらない問題は、自分1人では解決できません。実際、私が小さい頃に環境教育を受け、実際に未来で、このようにワークショップに取り組んでいるように、誰かに伝えることが重要だと考えます。

いつか、この経験が子どもたちによって、誰かの考えを変えるかもしれない、苦しんでいる人の笑顔や希望になるかもしれないと思いながら、子どもたちに伝えていきます。


純粋な想いが込められた一枚一枚の絵は、単なる絵画ではなく、子どもたちの心の奥底にある、地球や大切な人への気持ち、そして未来への向ける希望だと感じます。ワークショップで生まれた、子どもたちの想いが詰まった絵は、チャリティーエコバッグのデザインとなりました。

そして、その売上の一部が、インドネシアの子どもたちの環境教育の支援金となることで、子どもたちが未来を考えていくきっかけになればと思っています。

今回ご参加いただいたスマラン市内の小学校の皆さま、
ご協力いただきありがとうございました。


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